楕円チェーンリング購入!メリットデメリットを解説
楕円チェーンリング買ったで!
どうなん?いくらしたん?ペダリングしやすい?
実はまだ装着してないねん。ただ値段とか、買うときに調べた内容とかまとめておこうかと思って
新たにバラ完(フレームやパーツをバラバラで買って、オリジナルの自転車を組むこと)で組む自転車用のパーツで、全部揃ってなくて、組み上がってないので、ひとまず楕円のチェーンリングについて、実装するための費用やメリットデメリットについて、初心者の方でもわかりやすく解説していきます。
楕円チェーンリングとはなに?
ペダルのところにあるチェーンと噛み合っているギアの部分のことをチェーンリングといいます。
チェーンリングは、通常キレイな円状なのですが、それを楕円にしたものが楕円チェーンリングです。
イラストにすると下のような形になりますね。
えっ!そんないびつな形してて大丈夫なん?
プロのロードレース選手でも楕円チェーンリングの愛用者がいて、有名どころではチームIneosのクリストファー・フルーム選手がそうですよね。
プロでも使っているくらいだから、なんらかのメリットがあるのです。
そのあたりと詳しく説明していきます。
楕円チェーンリングのメリット
楕円チェーンリングのメリットは次の通り
1.ペダリングが理想的な形になり効率がよくなる
自転車のペダリングというのは、ただただグイグイとペダルを踏むだけでは効率が悪くて、踏み込む→力を抜く→引き上げる(平地では引き足よりも抜重の方が大事)という動作を速くキレイに行うことで、楽に速く長く走れるようになります。
その、理想的なペダリングに近づけやすくしてくれるのが楕円チェーンリングということなのです。2.イケてる
楕円チェーンリングは、自転車乗りの間では話題にはなってて知っている人は多いのですが、実際に装着している人はそれほど多くありません。
そんな中、装着しているだけで「おー、この人こだわってるなぁ」となるのは確実。
意外に目立つパーツなので、すぐに気づいてくれるのもいいところです。
楕円チェーンリングのデメリット
1.変速トラブルがおきやすい
変速はトルクがかかっている(ペダルに力をかけている)と、変速しにくいことがあるのですが、楕円チェーンリングは構造上トルクがかかっている割合が多くなるので、変速がしにくいことがあります。
普段使いで大丈夫でしょうけど、頻繁に緩急をつけるようなレースに出場される方にとっては、ちょっと問題になるかもしれませんね。
2.それなり費用がかかる
楕円チェーンリングでのペダリングのコツ
真円のチェーンリングでも同じことなのですが、ペダルが12時(上死点)から3時のあたりにまでをしっかり踏んで、6時(下死点)あたりでは、抜重(力を抜く)ことが重要になってきます。
このことがしやすいように楕円チェーンリングはできているので、その感覚に逆らわないようにすることが大切です。
楕円チェーンリングに向いている人とは?
▲上の写真は大阪城トライアスロンに出場しているボクうえせいですが、トライアスロンではドラフティングといって前後の選手と近づくことが禁止されているので、それほどクイックな変速は要求されません。
また、同じようにヒルクライムでも、変速は頻繁にしないで同じ力でペダルをひたすら回すということになるので、向いているでしょう。
つまり、変速をクイックにする必要がなく、同じ力で綺麗にペダルを回すことが重要な用途につかう人が、楕円チェーンリングを使うとハッピーになるでしょうね。
楕円チェーンリングのブランド
ボクが楕円チェーンリングを購入するにあたり、いろいろと調べたときに見つけた楕円チェーンリングのブランドをご紹介していきます。
ROTOR(ローター)
楕円チェーンリングといえばまず名前がでてくるのがROTORです。4アーム用だけでなくダイレクトマウント用や、専用パワーメーターまでランナップされています。
O.SYMETRIC(オーシンメトリック)
クリストファー・フルーム選手が使用しているのが、このオーシンメトリック。その特徴は見ての通りのいびつで、かつすごい楕円率でしょう。
ボクは使ったことがないですが、かなり癖があると思います。
absoluteBLACK(アブソリュートブラック)
アブソリュートブラックのチェーンリングは、価格は他のメーカーよりも多少リーズナブルな印象です。
また、カラーバリエーションが豊富なので、ド派手カラーにして他の人と差をつけるのもいいでしょうね。
RIDEA(リディア)
特徴は、楕円率が緩めにつくられているので、上死点から下死点へと移動するときの直径が大きく変化しないようになっています。このことで、真円から楕円に変えた時の違和感が少なくて済むようです。
また、変速動作もスムーズでチェーン落ちも少ないというのが特徴です。
おそらく、最初の楕円チェーンリングという意味では一番いいのかもしれません。
他にも、いくつかあるのですが、インナーギアのみのラインナップだったり、MTBやシクロクロス用だったりするので、この記事でのご紹介は割愛させてもらいますね!
ボクうえせいが買ったのはROTOR
それで、ボクが購入したのは「ROTOR(ローター)」です。その理由は次の3つ。
- 楕円といえば・・・というくらい有名
- スパイダー型のパワーメーターをラインナップしていて、将来的に導入するつもり
- クランクも同じメーカーで揃えられる
今回楕円チェーンリングを導入するのが、バラ完(フレームとパーツをバラバラで買って組み上げる)で組むためのものなので、少し理由が特殊なのかも知れません。
また、ご紹介したブランドのうち、リディアの次に癖が少ないようなので、それも決め手になりました。
表から見ると割と厚みがあるように見えますが、裏側はしっかりと肉抜きされているところが、いいですよね。
楕円チェーンリングにかかった費用
ボクの場合は、前述の通りバラ完で組むことや、将来的にROTORのスパイダータイプのパワーメーターを導入する予定(今回は予算の関係で見送り)ということもあり、クランクもROTOR製のものを購入しました。
なんとなくBBはシマノの方が安心できる気がしたので、ROTORで揃えたものは次の通りです。
ちなみに、いつもお世話になっている自転車屋さんでも注文できたのですが、納期の関係で今回は海外通販です。- チェーンリング「ROTOR 1X AERO OVAL Q CHAINRING」 11,326円
- クランク「ROTOR ALDHU 24 CRANK ARMS」 25,571円
- スパイダー「ROTOR ALDHU SPIDER DOUBLE CHAINRING – 110 X 4 BCD」 3,571円
- アクスル「ROTOR ALDHU ROAD AXLE – 24MM」 5,685円
合計で、46,153円かかりました。
一般的には、Shimano、SRAM、Campagnoloなどの主要メーカーであれば対応のチェーンリングのみ交換で済むということと、ボクは今回フロントディレイラーはつけずにフロントシングルで組むので、少し特殊なケースになります。
通常は、インナーのみ交換する場合と、アウターと両方の場合とに分けると
- インナーのみ:8,000 ~ 15,000円
- インナーアウター両方:22,000 ~ 45,000円
プラス取り付け工賃が2,000円〜4,000円程度になるでしょう。
それほど高いというわけではないので、興味のある方は一度チャレンジしてみるといいと思います。
【最後に】
まだ、実際に乗ってみての感想はお話できませんが、自転車が組み上がったところを想像すると「こだわってる感」はかなり出ると考えてます。
かなり楽しみ
ちなみに、ボクうえせい、平地ではそこそこ走れる(と自分では思っている)のですが、登りが苦手です。
平地と登りとではペダリングが違うというのはよく聞く話で、この楕円チェーンリングを導入することで、矯正されていけば嬉しなと思っています。
また、実際乗ってのレビューなどは、ブログやYouTubeでお話しますね!