【箱根駅伝2021】シューズ予測!ナイキの厚底ブームは続くか?
2020年の箱根駅伝は出場した選手の足もとがピンク一色になり話題となりましたね。
調査によると2020年の箱根駅伝では、NIKEのヴェイパーフライネクスト%の着用率が8割強だったらしいよ!
えーっ、そうなん。すごいなぁ
しかも、その影響からかどうかは定かではありませんが、区間新記録がバンバン出た大会でした。
その後、追いかけるようにしてアディダスやニューバランス、そして日本のアシックスまでがカーボンプレート入りの厚底シューズを発売しましたし、ミズノは違うアプローチから反発を重視したシューズを発売しています。
このような状況から、箱根駅伝2021で履かれるであろうシューズをピックアップしてご紹介します。
箱根駅伝2020では、まさしくナイキの厚底ブーム
まず最初に2020年のシューズはどうだったか、おさらいしておきましょう!
なんと!84.7%もナイキだったんや!そりゃピンク一色になるわな
まさしく、2020年の箱根駅伝の足元はこんな感じでした。
参考までに2020年の箱根駅伝で新記録が出た区間をご紹介しておきますね
区間 | 大学名 | 氏名 | タイム |
---|---|---|---|
2区 | 東洋大 | 相沢 晃 | 1:05:27 |
3区 | 東京国際大 | イエゴン・ヴィンセント | 59:25 |
4区 | 青山学院大 | 吉田祐也 | 1:00:30 |
5区 | 東洋大学 | 宮下隼人 | 1:10:25 |
6区 | 東海大 | 館澤 亨次 | 0:57:17 |
7区 | 明治大 | 阿部 弘輝 | 1:01:40 |
10区 | 創価大 | 嶋津 雄大 | 1:08:40 |
すごいなぁ。10区あって、そのうち7区で区間新がでたんやー、そのうち6区はナイキですからね
残りの1区は別のシューズですが、あとでご紹介しますね
最初から結論を言いますと、これだけ記録が出たことからも、2021年も多くの選手がナイキの厚底ブームは続くでしょう。
しかし、2020年の箱根駅伝のときとは、状況が異なってきていますので、足元がピンク一色とはならないことも予測できます。
その理由を次にご説明していきます。
【2021.1.2追記】
ヴェイパーフライネクスト%の割合が多く、ナイキ一色という予測は合っていましたが、カラーバリエーションが豊富になっているので、ピンク一色とはいかなかったようですね。
【箱根駅伝2021】シューズ予測!選手はどんなシューズを履くのか!?3つの変化から考える
2020年の箱根駅伝から、1年が経過すると状況も変化してきています。
シューズを予測するにあたって、その要因を挙げていきましょう。
2020年にあった変化1:世界陸連が規定を定めた
世界中でナイキの厚底シューズのブームが起こり、新記録がバンバンでだしたことから、世界陸連が2020年の1月にシューズの新たにシューズの規定を定めました。
- 複数のプレートを靴底に内蔵してはいけない
- ソールの厚さは40mm以下に制限する
- レースの4か月以上前から一般購入できること(選手用にカスタマイズされたものはダメ)
ソールの厚さや販売時期などから、ナイキが世界陸連と蜜月関係なのでは?という噂もでましたね!
厚底シューズというのは、ただ単に履けば速くなるというものではなく、厚底シューズを活かす走り方に変える必要がでてきます。
選手たちはフォームの改造を伴うわけで、当時物議を醸していた厚底シューズを履いて、すぐに世界陸連からNGがでたら、また薄底にもどさないといけないというリスクがありました。
しかし、この規定ができたことから、選手たちは規定内におさまっているシューズであれば、躊躇なく履くことができるようになりました。
このように考えると、さらに厚底の着用率が高まる可能性があります。
2020年にあった変化2:ヴェイパーフライネクスト%の後継モデル「アルファフライネクスト%」を発売
ナイキは、ヴェイパーフライネクスト%の後継モデル「アルファフライネクスト%」を発売しています。
前足部にズームエアが搭載され、反発力の高いミッドソールをより厚くしています。
結果、ヴェイパーフライネクスト%よりもさらに反発力を高くなっていますが、より前足部で着地する双方を要求されるので、まだクセの少ないヴェイパーフライネクスト%を履く選手も多いとも考えられます。
ボクうえせいがいつも参考にしているHAGIさんの動画を貼り付けておきますね
2020年にあった変化3:各社ナイキに対応するモデルを開発・発売
【アディダス「アディゼロ アディオス プロ」】
日本人ランナー向けのアディゼロシリーズから、爆発的推進力を発揮する5本骨状のカーボンバー「エナジーロッド」を搭載した「アディゼロ アディオス プロ」を発表しています。
“アディダス史上最速のランニングシューズを開発する”という目標を念頭においた専任チームと、世界トップクラスのアスリートとが共同開発しており、評価もかなり高いようです。
ここでもHAGIさんの動画
そのほか、いろんなレビューを見ましたが、かなり評価が高いようです。
【ニューバランス「FuelCell RC Elite」】
ミッドソールは軽量かつ高反発な「FuelCell」を採用し、同時にソールに内蔵されたカーボンファイバープレートが、推進力を生み出すというナイキのヴェイパーフライネクスト%と似たコンセプトです。
また、薄底のマラソン用シューズとして評価が高い「NB HANZO」シリーズに採用されるグリップ性に優れた「DYNARIDE(ダイナライド)」というブツブツしたアウトソールが採用されています。
くわしくは、シューズ販売店の「Step」さんの動画を見てください。
【アシックス「METARACER」】
日本メーカーの「アシックス」からも、カーボンプレート入りのシューズが販売されています。
カーボンプレートとミッドソールには、軽量で優れたクッション性の「FLYTEFOAM」を採用しているので、こちらもナイキをヴェイパーフライネクスト%を意識したシューズとなっています。
【アシックス「METARACER」】
日本メーカーの「アシックス」からも、カーボンプレート入りのシューズが販売されています。
カーボンプレートとミッドソールには、軽量で優れたクッション性の「FLYTEFOAM」を採用しているので、こちらもナイキをヴェイパーフライネクスト%を意識したシューズとなっています。
またまたHAGIさんの登場です
アシックスは、中学や高校から陸上をやっている選手たちからすると馴染みのあるブランドですので、そこのカーボンプレート入りで日本のメーカーが作る日本人向けシューズとなると履く選手も多いかもしれませんね。
【ミズノ「ウエーブデュエルネオ」】
こちらは、カーボンプレート入りのシューズではなく、まったく違ったアプローチからナイキに対抗するために開発したシューズです。
ミズノ史上最高のエナジーリターン素材「MIZUNO ENERZY」の中でも最軽量の「MIZUNO ENERZY lite」をソール全体に採用し、少ない衝撃で高い反発性を実現しています。
また、陸上スパイクのテクノロジーを長距離シューズ用に応用した、ウエーブプレートを搭載しているので、カーボンプレートと似た効果もあるのだと思います。
実はこのシューズ、2020年の箱根駅伝ではプロトタイプを履いた創価大学の選手が区間新を記録しナイキに一矢報いた、「謎の白いシューズ」と注目されたものです。
真っ白なシューズで、あれは「一体なに?」ってみんなが思っていましたが、ミズノのプロトタイプで現在は一般に発売されています。
2020年に10区(アンカー)で区間新を叩き出していますし、ボクうえせいも実際に試し履きをさせてもらって少し走りましたが、とにかく反発力がとんでもないです。
こちらも履く選手が増えると思います。
2020年10月17日に行われた箱根駅伝予選会ではナイキが多いようです
動画でははっきりとわからないのですが、やはりNIKEが多いようですが、ヴェイパーフライとアルファフライとが混ざっていますね。
【最後に】ナイキ一辺倒ではないが、当面厚底シューズが多数派であることは揺るがないはず
「【箱根駅伝2021】シューズ予測!ナイキの厚底ブームは続くか?」について、ランニングシューズオタクのボクうえせいが推測した結果を書きました。
2020年一気にナイキの厚底シューズを陸上朝距離の選手が履くようになったのは、その効果がハッキリわかったからではないでしょうか。
世界陸連が認めている以上、実際に結果が出ているシューズを選手が履きたがるのは当然でしょうね。
ナイキ以外のメーカーでも素晴らしい結果が出ているシューズも出てきました(女子ではハーフマラソン世界記録を出した選手はアディダスのカーボンプレート入りのシューズでした)が、日本人の特性として右に倣えなところがある(iPhoneばかりなのがいい例)ので、2021年ではナイキ全盛が続くでしょう。
では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
【2021.1.2追記】
予想通り、ほとんどの選手がナイキでしたね。ヴェイパーとアルファフライとの差はまた別記事で検証しますね。