Apple Watchトライアスロンのトレーニングで使えるかGARMIN(ガーミン)と比較

Apple Watchというのは、本気で便利に使おうと思って自分仕様に設定していくと、とても便利なデバイスになっていきます。
その昔、ガラケー全盛期に日本にやってきたiPhoneもそうだったように「ほんとに便利なん?」という疑問がありつつも、試行錯誤して使っているうちになくてはならない存在になってきます。
Suicaやクレジットカードを読み込ませればApple Watch一つで電車だって乗れるし、買物だってできてしまいます。
最寄り駅の次に出発する電車が、何分後に出るのかが、設定さえしていれば検索せずとも表示されたりして、スマートフォンの通知が表示されることにくわえて、さまざなアプリを使うことでとても便利なものになってきます。
とはいえ、トライアスリートなら日常生活だけでなく、トレーニングでこそしっかり使いたいものですよね。
AppleのCMを見る限りは、ものすごくトレーニングなどに使えそうな感じがするので、どれだけトライアスリートのトレーニングに使えるのかをApple Watchを購入して、一ヶ月間使い倒して調べてみた印象を、スイム、バイク、ランそれぞれで紹介させていただきますね。
スイムトレーニング
Apple Watch ◎
GARMIN(ガーミン)◯
屋内プール
屋内プールでは、万が一割れた時にはプールの水を全部抜かないといけないという理由から、そもそも利用が不可なプールが多いのですが、最近は専用のカバーをすることで、使用可となっているプールも増えてきました。

専用のカバーについては、またレビューしますね
プールの距離(だいたいは25mか50m)を入力して、あとはターンした回数を自動でカウントしてくれるので、それで距離を計算してくれるという仕組みで、これは、Apple WatchでもGARMIN(ガーミン)でも変わりません。
このターンもなぜかカウントされない時があって、双方ともに精度はイマイチ。。。

正確に距離を把握しておきたいのなら、ターン数は把握しておいた方がいいでしょうね
それより、泳法を腕の動きで自動判別して、ストローク数なども計測してくれる機能が、Apple Watch標準のワークアウトアプリにも備わっているんです。

ストローク数で、ちゃんとしたフォームで泳げたのか、なんてことが、ある程度分かりますからね。
そして、Apple Watchの方が良いんじゃない?と思ったポイントは、内蔵されている光学式心拍計がスイムでも計測されているということ。
GARMIN(ガーミン)では、胸に巻くタイプの心拍計をANT+(通信規格)でGARMIN(ガーミン)本体に接続して、計測する方法しかないのです。
手首で光学式心拍計を使って測るのは、そもそも精度がそれほど高くない上に、水中では、さらに正確ではなくなるので、GARMIN(ガーミン)方式で構わないのですが、手軽にさで言ったらApple Watchが上ということで、◎をつけました。
ちなみに、Apple WatchもBluetooth接続で、心拍ベルトを使うことが出来ますが、水中では通信が出来ないので、プールでの使用は難しいでしょうね。
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オープンウォーター
Apple Watch ◯
GARMIN(ガーミン)◎
プールスイムとの違いは、GPSが使えるかどうかで、これについては、Apple WatchもGARMIN(ガーミン)と変わらずコースをきっちり記録してくれているので、まったく問題なく使えると思います。
ただし、Apple Watchについては、ディスプレイがむき出しで保護されていない感がとても不安な気がします。
オープウォーターで泳ぐとなると、岩だったり場合によってはサンゴなどにぶつけてしまう可能性があるのですが、そういった場合の耐久性がちょっと気になるので、評価に差をつけました。
フェイスにカバーなどをして、つかうとか工夫をすれば大丈夫なので、性能的には十分だと思いました。
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バイクトレーニング
Apple Watch △
GARMIN(ガーミン)◎
Apple Watchでバイクトレーニングの記録を取ることは可能で、走ったコース・距離・平均速度、心拍数・消費カロリーなどを知ることができます。
ただし、GPS使用した状態では半日しかもたないことがネック・・・
ロードバイクの練習では、朝早くから出発して100kmオーバーなんてことも珍しくはありません。
速い人なら100km走っても5時間程度で帰ってくるのですが、多くはランチまで済ませてきます。
そのようなトレーニングを行う場合、Apple Watchのバッテリーが帰宅までもたないこともあります。
また、バイクトレーニングで重要なデータである「ケイデンス(1分間あたりのペダルの回転数)」を知る方法がありません。
Bluetoothに対応していても、ケイデンスセンサーとの接続ができないことが理由なので、アップデートで対応できそうなものですが、Apple Watchを使っている人のうち、このような要望があまり無いのか、対応するかも?といった噂も聞かないです。
バッテリー稼働時間が不安なのと、ケイデンスを知ることができないとうことから、Apple Watchは「△」評価としています。
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ランニングトレーニング
Apple Watch ◯
GARMIN(ガーミン)◎
Apple Watchでのトレーニングは「ランニングがメイン」ということならApple Watchは、とてもいいパートナーになってくれます。
Nikeモデルが存在するくらいで、「Nike RUN+」や「Runtastic」、そしてボクの使っている「STRAVA」などさまざまなアプリがApple Watchに対応していて、そのどれもiPhoneアプリとして成熟しているので、十分に使えます。
もちろんApple Watch標準の「ワークアウト」アプリでも十分にランニングの記録はできます。
しかも、Apple Watchに搭載されている手首の光学式心拍計では、計測の方式上どうしてもそれほど正確な数値にならないことも多い(この部分はガーミンでも同じ)のですが、Bluetooth対応の胸につける心拍ベルトに接続可能なので、接続しておくとかなり正確な数値を記録することも可能です。
本格的に左右のバランスやVO2Max(最大酸素摂取量)などを知りたいということでなければ、普段のランニングトレーニングでは十分に使えるデバイスです。
GARMIN(ガーミン)の方に二重丸をつけたのは、やはりより詳しいデータが取れることと、バッテリー稼働時間の長さです。
ボクくらいの、ノンビリペースでフルマラソンに出場したとすると、集合が早かったりするともしかしたらゴールまでバッテリーが持たない可能性もあるので、ちょっと不安。
そのあたりだけ注意すれば、ランニング中に音楽を聞くのも、Apple payで買い物するのも、全部できるのでちょっとした時間なら、iPhoneを家に置いたままランニングを楽しむこともできると考えれば、すごく便利なスマートウォッチです。
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ウェイトトレーニング
Apple Watch ×
GARMIN(ガーミン)◯
GARMIN(ガーミン)では、「MOVE IQ」という自動でどんな運動をしているのかを動きから特定し記録をしてくれる機能で、この機能があるGARMIN(ガーミン)デバイスでは、筋トレをすると自動で回数をカウントし、それを記録してくれます。
つまり、どんな筋トレを何回したのか?ということが自動でカウントしてくれます。
もちろん、その動作があまりうまくできていないとキチンとカウントされないので、重いウエイトで最後の方で必死で上げたベンチプレスとかは、キチンとカウントされないことが多いですが、それでもある程度カウントしてくれてたら、回数は後で修正すればよいだけです。
その点はApple Watchではどうかというと、標準のワークアウトアプリで「伝統的筋力トレーニング」というワークアウトを選ぶことができるものの、特に回数なんかをカウントする機能はなく、トレーニング中の心拍数や消費カロリー、運動時間を記録するだけです。
そもそも筋トレ中にそんなにカロリーを多く消費するわけでもないだろうし、心拍数もランニングほど気にするものでもない。
その他アプリもいろいろ試してみましたが、2019年9月時点では、ほとんど役に立つものはありませんでした。
加速度センサーや傾きを感知するセンサーでなんとかなりそうなものなので、Apple Watchの筋トレ利用に関しては今後有効なアプリ登場するかもしれませんが、いまのところ「☓」としておきます。
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バリバリのGARMIN(ガーミン)ユーザーがApple Watchを使い倒してみた感想
Apple Watchをトレーニングで使って良かった点
はっきりって、GARMIN(ガーミン)時計と比べるとすごく便利で、動作も洗練されています。
Apple Watch単体でSuicaだって使えるので、電車にも乗れるし、買い物だってできます。
Cellular対応のものだと、スマホがなくても通信や通話もできるので、スマホは自宅に置いたままということが、本当にできてしまいます。

自営業なので、ちょっとした隙間時間にトレーニングをすることも多いのですが、やはり電話がかかってくるかも?と思うと、スマホを持って走ることになるんですよね。
そこが解消されると、ほんとにApple Watch一つでトレーニングができます。
Apple Watchをトレーニングで使って気になった点
やはり、Apple Watchはマラソンやトレイルランニング、トライアスロン、ロードバイクといった持久系のスポーツのトレーニングの記録を取るというよりは、「ヘルスケア」アプリに情報が集約されることを考えると、どちらかというとスマートウォッチとしての便利な機能の一つとして健康増進というのが目的で使うという考え方が正解なのでしょう。
- GPSを使いながらのバッテリー稼働時間が短い
- ロードバイクで使う「ケイデンスセンサー」「スピードセンサー」との接続ができない
- ディスプレイむき出しなのが、不安に感じる
すごく気になったのはこの3点ですが、このどれもガチなトレーニングでなければ、十分に使えるレベル。
GARMIN(ガーミン)の場合は、Apple Watchとスマートウォッチとしての考え方が逆なんだと思います。
運動の記録を正確に行い、分析できる情報を見るためも機能がある上で、スマートウォッチ的な機能をプラスしていったものというイメージなのではないでしょうか。
このためスマートウォッチとして比較をすると、Apple Watchが圧勝なんですが、運動用としてみるとGARMIN(ガーミン)の方が圧勝というのは、とても当たり前の結果なのだと思いました。
【まとめ】しっかりトレーニング使うならGARMIN(ガーミン)一択
製品としての成り立ちからして全然違うので、単純に比較することはおかしいのですが、

トライアスロンのトレーニングはApple Watchではダメなの?
という質問をよく受けるようになったので、まとめておきました。
現時点で、ボクが一言で答えるなら

いまApple Watchを持ってるなら、できることころまで使ってるといい。
だけど、いまスマートウォッチを持っていなくて、フルマラソンやトライアスロン、ロードバイクで本格的に記録を取るために使っていきたいのなら、GARMIN(ガーミン)を買った方が幸せやで。
となります。
Apple Watchは、トライアスロンのトレーニングで使えなくもないけど、ベストではないということですね。
では、また。最後まで読んでくれて、テリマカシ。
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