しまなみ海道サイクリングは、ロードバイク初心者や、ロングライド初挑戦の方にこそオススメ!

自転車乗りにとっては、一度は走ってみたいサイクリングコースとして、国内だけでなく最近は世界的にも注目されている「しまなみ海道」。
先日、たけしくん(@_takesanpo)主催の「たけさんぽ」というフォトウォークが尾道で開催で、参加させてもらうついでに、せっかく尾道まで来たのだから翌日その「しまなみ海道」を自転車で走ってきました。
ホントは「しまなみ海道」を自転車で走るのは2回目なのですが、前回は「しまなみ海道トライアスロン」に出場した翌日で、しかも時間的な余裕も無かったことから、3島ほど訪れたのみで、早朝だったこともあり観光もしていませんでした。
今回は、夕方までの日中をフルに使ってバッチリ全島走ってきました。
そして、ボクが感じた感想は
めちゃ楽しい!
ロングライド初心者、もしくは初めてでも安心!
写真とともに、初心者でも安心だと思うポイントと、ボクの感想をご紹介します。
そもそも、しまなみ海道は自転車の場合、どんなところを走るの?


実際にボクが走ったコースを表示したSTRAVAというサービスで表示したマップです!
広島県尾道市と、愛媛県今治市の間にある瀬戸内海に浮かぶ島々を橋で結んだ道路が「しまなみ海道」です。
このような自動車が有料で走る連絡橋の場合、自転車は通行禁止であることが多い中、尾道側から向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島の6島を結ぶ橋すべてを景色を見ながら走れるとあって、大人気のサイクリングコースとなっています。
アップダウンは意外とある


こちらも実際にボクが走ったコースの高低差です
思ったよりアップダウンしてませんか?
しまなみ海道は自動車で走ると、島の真ん中を自動車専用道路で突っ切るためにそれほどアップダウンはありませんが、自転車の場合は島から島を結ぶ橋を渡るたびに、海岸線まで下ることになりますので、次の島に行く時には再び橋の高さまで上る必要があり、このようになります。

つまりグラフでひょこっと高くなっているところは、橋の上ってことです
ただし、橋までのアプローチは山道を上ることはなく、傾斜を緩やかにした専用のスロープを上る(下りも)ことになりますので、それほど大変というわけではありません。
初心者や、普段自転車に乗らない人にオススメできる理由

しまなみ海道をおすすめできる理由を5つご説明しますね!
1 素晴らしい景色を見て、スローな旅を満喫できる
自動車でこのしまなみ海道を移動してしまうと、自動車専用道路で一気に渡ってしまうために、同じ本州・四国間を結ぶ、瀬戸大橋や明石海峡大橋&鳴門海峡大橋とそれほど大差ありません。
一度下りたとしても、自動車の速いスピードでは景色は楽しめても、気が向いた時に気軽に停めて、そのあたりを散策するような、地元を満喫するような楽しみ方はできません。
その点、自転車でしまなみ海道を移動する場合、ひとつひとつの島すべて一度下りて、島を自転車で移動するため、ボクのようにノープランで走っても、サイクリングロードの最中に見つけたカフェやレストラン、お土産物屋さん、その他いろんなところに寄り道ができるのです。
2 迷子になる心配はない
島の中には、サイクリングロードであることを示すブルーのライン(ブルーライン)が敷かれてあり、「尾道」「今治」のどちらかの方角を示した表示もあるため、まず迷うことはないでしょう。
3 橋の上には、完全に自動車と区別された自転車道がある
普段から、ロードバイクに乗っている人からすると、歩道を自転車で走るなんて危ない(こちらが加害者になる可能性も高い)ことは絶対にしませんが、初心者や普段ママチャリ以外は乗らない人からすると、車道を走るというのは怖いらしいですね。

とはいえ、普段の生活では、車両法では自転車は軽車両にあたり、軽車両は車道の左側を走ることになっているので、車道を走りましょうね!
特に橋の上で自動車専用道路の側道となると怖さもありますが、ガードレールなどで完全に区別されたところを走るので、安全な通行ができます(ただし、橋によっては対向だったり、歩行者や原付と一緒だったりするので、注意は必要です。
4「サイクルオアシス」や「島走レスキュー」といった施設が充実
サイクリングの時に疲れたり、トイレに行きたくなったり、などいろいろとストップしないといけないシーンは多いのですが、通常はコンビニに駆け込むことが多くなると思います。
しかし、しまなみ海道では「サイクルオアシス」という、地元のカフェやレストラン、小売店、その他ガソリンスタンドなどでも、トイレ、給水、休憩スペースを提供してくれており、「サイクルオアシス」の表示がある場所には気軽に立ち寄ることが可能です。

ボクも、いくつか立ち寄りましたが、とてもフレンドリーに話しかけてくれたりしましたよ
また、「パンクしたらどうしよう」「自転車が故障したら・・」なんて心配もあるでしょう。
ここが初心者の方や、初挑戦の方の最大の心配事かも知れませんが、しまなみ海道には「しまなみ島走レスキューポイント」というものがあり、パンクや自転車の異常があれば、最寄りのレスキューポイントに電話をして、自転車を押していって修理をしてもらいます。
※レスキューポイントによっては、駆けつけてくれるサービスがある場合もあるようです。
また、普段運動をしてなさ過ぎて、途中でへばってしまって、もう動けない〜なんて時や、最寄りのレスキューポイントまで遠いなんていう場合、自転車ラックを積んだレスキュータクシーもあり、自転車ごとタクシーで運んでくれたりもします。
これだけ、整っていれば安心ですよね。
5 自転車を持っていなくても、乗り捨て可能なレンタル自転車がある
とても楽しそうだけど、そもそも自転車を持っていない。もしくは、遠方で自転車を持っていけない。など、理由は様々ですが、マイ自転車でしまなみ海道を走れないって人の方が多いと思います。

レンタル自転車があるのは知ってるけど、借りたらもちろん返さないといけないから、到底片道70kmほどあるしまなみ海道を往復できない
と思って諦めている方もいる方に朗報なのですが、「乗り捨て」が可能なレンタルサイクルがあるのです。
公営のしまなみレンタサイクル
たぶん、季節のよい頃には、このレンタサイクルに乗った観光客をたくさん見かけることになると思います。
しまなみ海道のサイクリングロード沿いに13箇所もターミナルがあり、どこでも乗り捨てが可能となっています。
絶対に尾道まで!今治まで!と気負わず、途中でへばったら返却して、バスなりフェリーなどで帰ってくることができるので、とても気軽に乗ることができます。
ただし、それほど本格的なスポーツバイクのレンタルはないので、ホントに気軽にしまなみ海道サイクリングを楽しみたい方向けです。
大人 | 小学生以下 | 保証料 | |
小径クロスバイク、クロスバイク シティサイクル、軽快車 | 大人1日につき 1,000円 | 小学生以下1日につき 300円 | 大人 1,000円 小学生以下 500円 |
タンデム自転車 | 大人1日につき 1,200円 | 貸出不可 | |
電動アシスト自転車 | 大人1日のみ 1,500円 | 貸出不可 | |
保証料 | 大人1,000円 | 小学生以下500円 |
ジャイアントストア
スポーツバイクの超有名メーカー「ジャイアント」の直営ストアが、尾道と今治にあり、そこで自転車をレンタルしてくれます。
料金に関しては、公営のレンタサイクルよりも高くなってしまいますが、貸し出してくれる自転車のクオリティは高いので、よりスポーティな自転車に乗りたいなら、こちらのジャイアントストアでレンタルしてもらう方がいいでしょう。
また、公営のレンタサイクル同様乗り捨ても可能ですが、店舗が尾道、今治のどちらかになるので、最低片道は乗るつもりの方向けです。

最低限片道完走するつもりなら、コチラでレンタルする方が、よりしまなみ海道を楽しめると思うよ
車種 | 5時間 | 日帰り | 1泊2日 | 追加料金/日 | 超過料金/時 |
---|---|---|---|---|---|
ロードカーボンプレミアム | 9,000円 | 13,000円 | 20,000円 | 10,400円 | 3,000円 |
ロードカーボン | 5,000円 | 7,000円 | 12,000円 | 5,600円 | 1,600円 |
ロードアルミ | 3,500円 | 5,000円 | 8,000円 | 4,500円 | 1,100円 |
クロスバイク | 3,000円 | 4,000円 | 6,500円 | 3,500円 | 900円 |
キッズ(135-150cm) | 2,000円 | 3,000円 | 5,000円 | 2,500円 | 500円 |
今治、尾道で借りて片道で乗り捨てる場合、別途3,000円が必要です
うえせいも、今治からスタートして、尾道まで自転車で走ってきました
▼うえせいが乗った自転車

ボクが以前にメインで乗っていた自転車を街乗り仕様にしたものです。
いまメインで乗っているカーボントライアスロンバイクは、輪行バックに入れて持ち歩くのにちょっと神経使うので、クロモリ製のコチラにしました。
撮影したカメラ
前日のフォトウォークの後、カメラの充電が無くなってしまい、充電器を忘れたことから、iPhoneで撮影しています。
しかも、小雨を雨宿りした結果、時間がギリギリになり写真も、橋くらいしか撮影できていません。

次回リベンジ
撮った写真とともに「しまなみ海道」を、ご紹介

朝7時のサイクルエクスプレスという自転車を積み込めるバスに乗って、尾道から今治まで移動。
乗車時間は約1時間程度でした。
利用する場合、自転車を積み込む場合のみ予約が必要なので、次のサイトに掲載してある番号に電話して予約をしましょう。

サイクルエクスプレスは、2020年6月に廃止になってしまったようです。悲しいですね
今治駅到着も、小雨で肌寒い。。。

1時間ほどで、今治駅に到着しましたが、あいにくの小雨。
ただし天気予報では、10時位から晴れるとの予報だったので、決行したものの、前日の晴天が嘘のよう。
サンライズ糸山へ移動して朝食を食べながら、晴れるのを待つ

ここの朝食は、洋と和の2種類から選ぶことができて、ボクは和にしましたが、これで650円はお値打ちです。
ここでゆっくりして、雨が止むのを待ちました。
晴れてきたのでスタート

▼今治と大島を結ぶ「来島海峡大橋」

▼大島と伯方島を結ぶ「伯方・大島大橋」

▼伯方島と大三島を結ぶ「大三島橋」

▼大三島と生口島を結ぶ「多々羅大橋」

ボクはこの多々羅大橋が一番美しいと思います

▼生口島と因島を結ぶ「生口大橋」

▼因島と向島を結ぶ「因島大橋」

この因島大橋だけは、自動車道の下を走ることになって、景色もあまり見えないです

▼向島から尾道へは、フェリーに自転車を乗せて移動

近いのであっという間に到着します
【最後に】誰かと一緒に走った方が楽しいなぁと思いました

フォトウォークに参加した翌日に一人で走りましたが、前日たくさんの方たちと一緒に過ごしたからか、終日一人で自転車に乗っていると、少し寂しい気分にました。
今回走ってみて、見かけたことやレンタサイクルを調べてみると、ぜんぜん初心者でも問題なさそうなので、機会があれば何人かでワイワイと走ってみたいですね。
では、また。最後まで読んでくれてテリマカシ。